染色家
特徴|絞り/藍染め
1996年中国安徽省生まれ
現在 石川県金沢市在住、制作
長い時間を作業に費やして結果として立ち上がってくるものへの驚きや喜びを感じるために制作しています。布を絞り、絞った糸を解かず、そのまま布に留めておくことで出来る立体的な形から、手を通して布に触れる触感や染める感覚などの布の可能性を発見していく作業です。
プロフィール
2019 鄭州航空工業管理学院プロダクトデザイン 修了
2023 京都芸術大学大学院染織テキスタイルコース 修了
2023 金沢卯辰山工芸工房 入所
受賞/入選
2019 プロダクトデザイン 卒業優秀デザイン賞
2023 第75回記念三軌展 新人賞
2023 第37回石川の現代工芸展 現代工芸石川会理事長賞
2023 第3回関西アートコンペ 奨励賞
2024 第80回記念金沢市工芸展 金沢市長賞
2024 第62回日本現代工芸美術展 入選
展覧会
2022 藍生かし直し展(ONE AND ONLYギャラリー、京都)
2023 金沢マルシェ2023(石川県産業展示館、石川)
2024 ラビット・ドラゴン・マウン展 2024(髙島屋、京都・大阪)
藍印花布の世界―祈りを込める藍の美展(目黒区美術館市民ギャラリー、東京)
推薦コメント
推薦者|佐藤 碧|金沢卯辰山工芸工房 染工房専門員・染色家
徐さんは絞り技法の制作過程にも魅力を感じて欲しいという想いから、布に糸を縫い絞り、そのままの状態を残すことで出来る半立体的な形の作品を、藍染めを用いて制作している作家です。藍甕の液面に浮く泡「藍の華」をモチーフに、自身のルーツにある中国の伝統的な絞り技法から着想を得た独自の絞り方を考案し、ガマ口やバッグに展開しています。一貫し藍で染色することによる洗練された上品さの中に、手仕事の温かみも感じられる作品は、彼女の考える藍染め、絞りのあり方を体現するものであると感じます。