ガラス作家
特徴|吹きガラス
1997年静岡県生まれ
現在 石川県金沢市在住、制作
生命の綺麗な部分のみではなく、腐敗や死などといったむしろ真逆のものから「生」を感じようとする自らの生命観と、ガラスという素材の現象との間で作品研究をしています。
プロフィール
2020 多摩美術大学工芸学科 卒業
2022 富山市立富山ガラス造形研究所研究科 卒業
現在 金沢卯辰山工芸工房にてガラス作品制作を行う
受賞/入選
2018 新島ガラスアートフェスティバル スカラシップ
2020 多摩美術大学工芸学科 卒業制作 優秀作品
2021 SICF22 EXHIBITION部門 準グランプリ
2022 富山市立富山ガラス造形研究所 卒業制作 優秀賞
展覧会
2022 「KUMA EXHIBITION」(ANB Tokyo、東京)など
2024 個展「生生-ショウジョウ-」(Gallery O2、石川)
「Hysterik Nature」(三越コンテンポラリーギャラリー、東京)
推薦コメント
推薦者|鹿田 洋介|金沢卯辰山工芸工房 専門員
ガラスを主体として金属を組み合わせた作品からは、ガラスで作られた部分には膨らみ萎むことで現れる動的な力強さ、金属やその他の素材を用いて表現され朽ちていくような細部、彼女の考える「生命」と「人工物」その混沌としたイメージを感じさせる対比とバランスは興味深い。彼女の扱うテーマは「人」がコントロールしえない事件や事故とその影響など一見ネガティブな印象を与える。しかしこのテーマ性からくる不穏な雰囲気の合間に見えるガラスの質感は改めてその美しさに気づかせる。ガラスと金属の素材感という工芸的な感覚に立脚し、現代的でありながら普遍的なテーマ性を意識した制作は今後どんな造形を見せてくれるのか期待する。