陶芸作家
特徴|タイル状の土の塊を作り、焼成後にそれを並べることで、抽象的な画面を作り出している
1994年台湾台北市生まれ
現在石川県金沢市在住、制作
自分の五感で味わった環境の中のさまざまな動きや、そこから生まれる心理状態を、陶芸を媒体として表現したいと考えています。
プロフィール
2020 台湾台南芸術大学 陶磁専攻修士課程 卒業
2022 日本金沢卯辰山工芸工房 入所
受賞/入選
2019 第四回 台湾青年陶芸賞 大賞
2021 台湾陶芸賞 創作賞 入選
2023 第79回 金沢市工芸展 入選
2024 第38回 石川の現代工芸展 大賞
展覧会
2017 表面的和平 Surfacet(個展)(小路上芸文空間、台湾台北)
2020 寤寐之間 Between Day and Night(個展)(青青土氣、台湾台南)
2023 混搭──台湾陶芸の今(グループ展)(柿傳ギャラリー、東京)
2024 晴れた日から雨へ(個展)(Enishira Stream Gallery、石川)
推薦コメント
推薦者|板屋 成美|金沢卯辰山工芸工房 陶芸工房専門員
光や風、環境の中から発露する抽象的な感覚を、陶の細かなピースの集積によって表現している。釉薬や焼成方法の調整から生まれる繊細な色彩の移り変わりや、ピースの凹凸による揺らぎは作品に密度と奥行きを生み出し、鑑賞者の感覚と共鳴する。金沢卯辰山工芸工房での制作のなかで研究を重ね、色彩に深みが増したことで、彼女の表現がより洗練され伝わるようになったと感じる。完成まで根気を必要とする制作だが、近年は大型の作品にも挑戦し、日々真摯に制作に向き合っている。これからの活動が期待できる作家である。