木漆芸作家
石川県在住、制作
特徴
挽物ろくろの技術で木を削り、漆を塗るうつわを制作
柔らかく凛とした美しい曲線を求めて制作しています。漆で仕上げることでグラデーションのある表情をつくり、
木の魅力を生かした作品を目指しています。
プロフィール
1994 岐阜県生まれ
2018 愛知県立芸術大学 美術学部 卒業
2020 石川県立挽物轆轤技術研修所 卒業
日本工芸会正会員 中嶋武仁氏に師事
2025 独立
受賞/入選
2021 第61回石川の伝統工芸展 新人賞
第10回そば猪口アート公募展 優秀賞
2022 第62回石川の伝統工芸展 奨励賞
2023 第79回現代美術展 珠洲市長賞
2025 第20回伝統工芸木竹展 入選
展覧会
2023, 2024, 2025 大渓工藝週 (桃園市立大渓木藝生態博物館、台湾)
2024 Reimagining Tradition (SOIL、香港)
推薦コメント|呉藤 安宏 石川県立山中漆器産業技術センター 専門員
内木さんは、愛知県立芸術大学で日本画を学んだ後、2年間の研修と5年間の工房修行を経て、この春独立されました。日本画で培った美的感覚に、山中漆器の木地師として7年間の修行で身につけた職人的な高い技術をあわせ持ち、依頼には安定した品質で応える信頼感があります。それは、工房修行1年目にして新人賞を受賞し、そ
の後も毎年入選し続けている事実からも明らかです。 今年4月に独立してからは、自身の工房設立に向けて尽力されています。園芸を愛する彼女の自然への深い愛情と、粘り強く真摯な姿勢は、植物素材から生まれる漆器づくりにおいて、優美で芯の強い作品として結実しています。 伝統を大切にしながら、いまの暮らしに寄り添う内木さんの作品は、人々の生活にたくさんの花を咲かせるものと確信し、ここに推薦いたします。

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