漆アーティスト
特徴|乾漆/蒟醤/蒔地塗
1994年大阪府生まれ
現在 香川県在住、制作
主体性が薄れやすい現代だからこそ、実在感や自分のアイデンティティが段々と思い起こされる
ような表現を目指して制作しています。漆の多機能性を活かす新しい質感とデザインを模索しています。
2018 京都市立芸術大学美術学部工芸科漆工専攻 卒業
2021 香川県漆芸研究所 研究生課程 修了
2022 kamome. Shop & Atelier 開業
受賞/入選
2017 京都市立芸術大学作品展 市長賞
展覧会
2015 あいづまちなかアートプロジェクト(福島)
2016 うるし5人部屋(京都市立芸術大学 大学会館ホール・ホワイエ、京都)
2017 京都市立芸術大学作品展(京都市美術館、京都)
漆芸の未来を拓く 生新の時2017(石川県輪島漆芸美術館、石川)
2021 香川県漆芸研究所 修了展(香川県文化会館、香川)
2023 企画展「工芸ウィーク 2023 Installation of KOGEI」(やしまーる、香川)
2024 思可牟 展(石の民俗博物館、香川)
グループ展「刻美荘 -すみっこ香川漆芸-」(YOKOHAMA陶朋舎、神奈川)
推薦コメント
推薦者|住谷 晃一郎|香川県文化振興課 美術コーディネーター
福場友美子は血液のような漆の樹液に強い生命感を感じ、生きる意味や日本のアイデンティティをテーマに、「実在感」や時間を経た「意識の変換」や「時の流れ」を表現している。制作の基底には、社会や世界情勢に対する不安感や危機感から、生きる上で重要と感じること、記憶、意識といったものを、象徴するモチーフに置き換えて具現化したいという思いがある。色漆の感覚と刃物による緻密な彫りの技術が作品に活かされ、自然な質感と色味にこだわりながら、自らの思いを漆という素材に昇華させている。