木工作家
特徴|指物技法
1996年北海道札幌市生まれ
現在 群馬県甘楽町在住、制作
「指物」は普遍的な美意識や、木材の収縮等考えられた非常に理にかなった技法だと思います。木それぞれの美しさを素直にかたちにできたらと思い、日々制作しています。
プロフィール
2015 北海道おといねっぷ美術工芸高等学校卒業
2015~2018 山梨県の家具工房にて修業
2019~2024 北海道音威子府村に拠点を移す
木工品製造、木工体験施設の指導員の仕事に就く
2024 群馬県甘楽町に移住 独立
(公社)日本工芸会正会員
受賞/入選
第65回日本伝統工芸展(以後4回入選)
第63回東日本伝統工芸展 川徳賞
展覧会
2021 『匠の美』展(北海道立旭川美術館、北海道)
2024 木工藝学林 清雅舎展 -須田賢司と8人の木工藝-(日本橋三越本店、東京)
推薦コメント
推薦者|須田 賢司|重要無形文化財「木工芸」保持者
公益社団法人日本工芸会参与・木工藝学林清雅舎主宰 我々伝統的な工藝に取り組む者にとって正倉院宝物は一つの規範である。だからこそ私などは、そこから得たものをどう作品に昇華させるか大いに悩む。ところが水野は「オマージュ」と称して宝物のエッセンスを作品として作ってしまい、我々のその悩みを軽々と超えてしまう。大胆と言えば大胆だが、気持ちがいい。しかし木工藝は思い付きだけでは作れない。水野は日本の正統な木工技術の習得と道具作りにも日々努め、その裏付けがあるから、単なる模倣作にはならないところが見事だ。(公社)日本工芸会の20代の正会員は2名だけである。その一人としての水野には、日本に少ない女性木工家ということだけでなく今後の活躍が期待される。その仕事に対する姿勢を見ればそれは間違いないだろう。