陶芸家
特徴|釉薬の上に色漆で彩色
1991年東京都生まれ
現在 石川県小松市在住、制作
移りゆく空、時をかけ鮮やかになる漆、それらにみる月日と情緒を作品に込めています。漆を摺り込むことで釉薬の模様を鮮明にし、またその白い釉薬は漆の発色を高めており、陶と漆が相助した作品を制作しています。
プロフィール
2015 金沢の陶芸教室講師を中心に店舗スタッフとして勤務
2017 九谷焼技術研修所実習科加飾コース修了
2019 京焼の窯元に勤務
2020 九谷焼技術者自立支援工房に勤務
展覧会
2023 「根石和美 展示会」(ろにせら、奈良)
「夏の酒器」(creava、石川)
2024 「金沢工芸さんぽ4』(阪急うめだ本店、大阪)
「進化する九谷-躍動マッハ-」(日本橋三越本店、東京)
推薦コメント
推薦者|藤原 元|石川県立九谷焼技術研修所 技術指導課長
推薦者|中村 卓夫|梅山窯 窯主
彼女の作品は雲や空をモチーフにし、丁寧に彫りこんだ曲線や豊かな色漆のグラデーションで、その情緒を表現している。彼女が得意とする陶胎漆器は、陶磁器の上から色漆による加飾を施すが、結晶釉に擦りこまれた漆の質感は非常に触り心地がよく、今までにない独自性のある陶胎漆器の表現になっている。また制作の根底には、九谷の現場で学んだ様々な加飾技術があり、現在の作風の土台となり表現を支えている。現在は造形表現に力を入れ、内から外へ広がる形を追求するなど、様々なアイテムにシリーズ展開をして世界観を広げており、これからの活躍が楽しみな作り手である。